Top | Novel

  夏の空  

 夏になると、思い出す風景がある。
 目にしみるような青い空。
 鬱陶しいほどの蝉の声。
 足元から立ち上ってくるような、熱気。
 そして、自分の前を歩いていたあいつのこと―。


 高校生になって初めての夏休みは、親の意見に引きずられるように通い始めた塾のせいで、ひどく憂鬱なものとなっていた。
 夏季特別講習と名づけられたそれは、朝の10時から始まる。
 離れた場所にある塾に通うために乗るバスは9時にやってくるが、連日、外に出るだけで、じんわりと汗が染み出してくるような日々が続いているため、俺は、停留所での待ち時間が億劫になっていた。
 今日も、青く高い空は、雲ひとつなく眩しいほどだ。
 夏の日差しを遮るものが何もない停留所の前に、俺はぼんやりと立ち、バスが来るのとは反対の方向を眺める。
 埃っぽい舗装されていない道は、まっすぐと続き、そのまま山の中に吸い込まれるように消えていた。子供の頃はその先に何があるのか知りたくて、道をどこまでも辿っていっては日が暮れて帰りが遅くなり親に怒られたが、今では道の向こうに何があるのかわかっている。
 この鄙びた場所と変わらない、けれど、ここよりはほんの少しだけ開けた町だ。
 俺の通う高校があり、父親の勤める小さな工場があり、そしてこれから行かなければいけない塾もそこにはあった。
 …バスはまだ来ない。
 定刻通りに来ないのはいつものことだが、今日は遅すぎた。
 このままだと塾の時間には間に合わなくなるだろう。
 それでなくとも、この暑さに閉口していた俺は、家に帰りたくなっていた。
 ほんの数分、ここにいただけなのに、すでにズボンとシャツは汗で濡れている。
 もっとも、実行してしまったら、親から説教されるし面倒だからやらないけれど。
「仕方ねー、待つか」
 空に向かって呟いてから、俺はしゃがみこんだ。
 その時だ。
「志村!」
 後ろから、俺を呼ぶ声がした。
 同級生の宮城だと気がついた時には、彼はもう俺の横に立っていた。
「何やってんの」
「あー、今から塾行くんだけどさ、バス来ないし。お前こそ、どうしたんだよ」
「俺? んー、部屋から外見たら、お前がバス停にいたから」
 そういえば、宮城の家は、バス停から近い場所にある。
「だからって、わざわざ見に来るか? ふつーさ」
「ま、暇つぶしだな」
 宮城はそう言うと、俺と同じようにその場にしゃがみこみ、空を仰いだ。
「にしても、暑いなぁ。もう30度超えてるんじゃねーか」
「考えたくもねー」
 俺ががっくりと頭を下げると、宮城は大声で笑った。
「大丈夫、大丈夫! バスは冷房ついてるし!」
「なぐさめになってない。大体肝心のバスが、来ない」
 もう9時20分だ。
 いくらなんでも遅すぎるような気がする。
「何かあったのかもな」
「かもな…」
 それきり会話が途切れた。
 宮城は隣で右手を団扇代わりにして、ため息をついている。暑いのなら、わざわざ俺に付き合うこともないだろうに、変なやつだ。
 思えば、昔からこいつはこうだった。
 小学生の頃、この町に引っ越してきた俺の家にわざわざやってきて(歩いて20分以上もかかる距離だったにもかかわらずだ)、友達になろうと言ってきたり、俺が一人でいるとやたらと話しかけてきたり。
 確かにこの町には、他と比べて子供が少ないが、俺以外の小学生がいなかったわけではない。
 物珍しさで、という理由ならわかるが、高校生になった今でもその態度が変わらないところが不思議だ。俺は愛想が悪いし、話題が豊富じゃないし、成績も人並み、スポーツ万能というわけでもない。つきあって何か得なことがあるとは思えない。勉強だって、どちらかというと、俺がこいつに宿題その他を教えてもらっているクチだ。
 もっとも、俺の方はこいつのことは気に入っている。
 話していて気楽だし、俺が無愛想でも文句一つ言わないし、それに……。
 俺は、宮城の横顔をのぞき見た。
 小学生の頃は同じような体型をしていたのに、気がつけば、宮城は俺よりもがっしりとした体型に変わり身長も高くなっていた。そのくせ、顔だけは昔とかわらず子供みたいで、同級生の女の子たちからは、「かわいい」などと言われ、本気で怒っている。
 以前にも「どうして俺の顔はかっこよくないのかな」と問われ、答えに困ったことがあった。
 でも、俺は、そんなどこか子供っぽさを残した顔が好きだった。
 目を細めて、大きな声で心から笑うこいつを見ていると安心できるのだ。
 ずっと側にいたい、とか。
 ずっとヤツの顔を見てみたい、とか。
 唇に触れてみたい、とか。
 そんなことを考えているのに気づいたのも、最近のことだ。
 別に女の子が嫌いなわけじゃない。
 女の子と付き合うのは楽しいし、触れると柔らかい感じが好きだ。
 ただ、宮城を見ていると、それとは違う感覚を覚えてしまう。
 もっと、生々しくて、どろどろしたような、奇妙な高揚感みたいなもの―。
 体の奥がしびれるような、その感覚を感じるたびに、自分はおかしいのかもしれないとさえ、思ってしまう。
 もちろん、そんなことを実際口にして、宮城と疎遠になるのもいやだったので、今のところは仲のよい友達を演じているが。
「なあ、志村」
 突然、宮城が俺の方に視線を向けたので、見ていたことがばれたのかと思って焦る。
 だが、彼が言い出したのは、全然別のことだった。
「昔さー、二人で冒険したこと、あったよな」
 その言葉に俺は苦笑した。
 この先に何があるのか知りたがっていたのは、俺よりもこいつだった。
 最初は乗り気ではなかった俺を誘い、いつのまにか『冒険』という名の遊びに夢中にさせた張本人だ。
「なあなあ、行ってみるか? 前みたいにさ」
 あの頃のように、秘密を共有する顔で宮城が言った。
「どうせ道の先は、隣町だろ?」
「んー、そうなんだけどさ。いっつもバスじゃん。たまには昔みたいに歩いてみるのもいいかなーとか」
「俺、塾だし」
「バス来ないじゃん」
 すでに時計は9時30分をさしていた。
 俺は、空とバスがやってくるはずの方向と宮城の姿を順番に眺めて。
 そして、決めた。
「じゃ、行くか?」
 その言葉に、宮城が笑顔になり。
 俺は、妙に気持ちが高揚するのを抑えられなかった。


 歩き始めた時は、周りに日差しをさえぎるものがないせいで、何度も汗を拭うハメになった。
 しばらく行くうちに、道は山へと続く森の中へ入り、歩きやすくなる。
 そこから数分も歩かないうちに、道が二つに分かれた場所に出た。右に行けば大きく山を迂回するようにして隣町へ、左に行けばキャンプ場へと続く遊歩道と合流する。
 当然、右へ行くものと思っていた俺は、先を歩いていた宮城が、迷うことなく左へ進んだのを見て、驚いた。
「何? 右に行くんじゃないのか?」
 声をかけると、こちらへ向かないまま、「なんとなく」という返事が返ってきた。
 らしいといえば、そうなのだが、何かどこかが変だと感じる。
 普段のこいつは、もっと歯切れのいいしゃべり方をするはずだった。
 少なくとも、「なんとなく」などという曖昧な返事を返してくることはない。
 どうかしたのか?
 そう訪ねようとしたのだが。
「あれ?」
 そう声をあげて、宮城が駆け出したので、俺はその機会を失ってしまった。
「あー! 志村、あれあれ!」
 振り返った宮城は、すでにいつもと同じ様子だった。
 さっきのは、ただの杞憂だったかと考えたが、まだ心の中に不安が残っている。
「あそこの店、見覚えあるだろ?」
 宮城の指差す方向を見ると、そこにあったのは、売店だ。
 古ぼけた屋根と、しみだらけの壁。
 曇って汚れたガラス戸の向こうには、人影が見えた。電気もついている。
 営業はしているようだ。
「この店、まだあったんだ。俺、もうとっくに潰れてると思ってた」
「実は、俺もだ」
 昔、宮城と二人でここへ来たときにも、この売店はあった。
 その時も、今と同じようにボロボロの外装で、つぶれているんじゃないかと思った記憶がある。
 この先にあるキャンプ場に来た客が、ここを利用するのかもしれない。そうでなければ、こんなところへ町の人間が来るはずないのだ。
「カキ氷あります、だってさ」
 入り口に張られた褪せた紙を宮城が指差す。
「昔、お金なくて買えなかったんだよな」
 言うなり、宮城はもうガラス戸に手をかけていた。
 宮城はカキ氷だとか、たこ焼きだとか、そういう類のものが好きなのだ。夏祭りでは、屋台に売っているものを端から食べていって、お腹を壊したことだってある。
 止めても無駄なことはわかっているので、仕方なく店から少し離れた木陰で、俺は宮城を待つことにした。
 しばらくして出てきた宮城は、両手にカキ氷を持っていた。
 白い紙のカップの上に、こんもりと盛り上がった氷の山は、左が赤、右が黄色をしている。
「まじに買ってきたのかよ。しかも二つも」
「これは、俺のおごり。食え」
 そう言って差し出してきたのは、赤いカキ氷だった。
「さんきゅ。けど、この毒々しい色ってどうよ」
 俺が言うと、宮城は大口を開けて笑った。
「イチゴ味のカキ氷だとさ。ちなみに俺のはレモン味。他にもメロン味とかあったぞ」
「そっちも、すげー色だな」
 とたんに、ぬっと宮城の手が伸びてきて、俺のカキ氷を豪快に掬い取った。
「なにすんだよ」
 崩れてしまったカキ氷をかばうようにして、俺は文句を言う。
「すげー甘い匂いしてるじゃん。どんな味かと思ってさ」
 そういいながら、口の中に溶けかかった氷を含む。
「げー、甘い!」
「…イチゴ味だからな」
「そんな生易しい甘さじゃないぞ!」
 宮城の真剣な顔がおかしくて、俺は笑いながらカキ氷を口にした。
 確かに甘い。
 しかもイチゴの味は、ほんの少ししかししない。
 黄色も同じなのか、気になってくる。
「レモン味って、どんな感じだ?」
 訪ねると、宮城は首を傾げる。
「うーん、色が黄色ってくらいでレモンの味はしねーよ」
「味見させろ」
 宮城が黙って黄色いカキ氷を差し出した。
 俺も遠慮なくスプーンにたっぷりと氷を掬い取り、食べる。
「微妙な味だ」
「だろー?」
 そのワリに嬉しそうな顔で、カキ氷を口にしている。
「もう溶けてきた」
 半分ほど食べたところで、宮城が声を上げた。
 照りつける日差しのせいで、買って少ししか立っていないのに、すでに中身は水っぽくなり始めている。
 溶けないうちに、と俺たちは大急ぎで、その甘すぎるカキ氷を口の中にかきこんだ。
 なんだか子供の頃に戻ったような気がした。


 口の中に、まだ甘い匂いが残っている。
 咽も乾いてきたので、俺はこのまま売店まで飲み物を買いに行こうかと考えていた。
 宮城もいるかどうか確認しようとして、彼が自分をじっと見つめていたことに気づく。
「何? どうかしたか?」
 聞き返すと、宮城はいつもと違う真剣な顔を俺に向けた。
「なあ、志村。実は話したいことがあるんだ」
 空になったカップの中に視線を戻し、宮城は言葉を切る。
 カップの中に仇でもいるんじゃないかという眼差しで睨み付けている姿は、やっぱり妙だった。
「俺さ、転校するんだ」
 一息に言って、俺の顔を見る。
 悪いことをした後のような沈んだ様子は、冗談を言っているようではなかった。
「転校って、俺、聞いてないぞ」
 自分が動揺しているのがわかった。
 声が震えなかったのを感謝しながら、俺は回らない思考を、必死でまとめようとする。
 鬱陶しいと思う間もなく、俺の生活に入り込んできて、当たり前のように俺の友人をやっていたくせに、突然いなくなるだなんて。
 何の前触れもなく、そんなことを言われて、俺はどうすればいいんだ?
 ずっと一緒にいられると思ったから。
 だから、友達でもいいと思っていたのに。
 勝手な言い分だってわかっている。
 こいつにとって、俺はただの友人にしかすぎないんだし。
「もっと早く言ってくれればよかったのに」
 恨みがましい声で俺は言ってしまった。
 宮城は、叱られた子犬のように、がっくりと肩を落とす。
「実は話すの、お前が最初だし」
「最初って、お前な…」
「親父は、ここに残ってもいいって言うんだけどさ。親戚がいるわけでもないし、やっぱいろいろ不安じゃん。親に心配かけたくねーし」
「そうだよな」
「でもさ。ほんとは行きたくねーよ」
 宮城は今度は目を逸らさなかった。
「…お前と離れるのは、いやだ」
 ふいに宮城が俺の右手を掴んだ。
 汗ばんだそれは、わずかに震えている。
「おい、ちょっと待てって。宮城?」
 ぐっと引き寄せられたとき、ほんの一瞬だけ不味いと思った。
 背中越しに感じる木の幹のごつごつした部分が痛い―と頭の中で、全然別のことを考えてしまった時には、すぐ目の前に宮城の顔があった。
「ごめん! どうせ、最後だから!」
 こういう場面ではその言葉は、おかしいんじゃないだろうか?
 俺は、近づいてきたやつのどうしようもなく切羽詰まった顔に、内心ため息をついた。
 なんで、先に俺の気持ちを確かめずに、いきなり行動にうつすんだよ。
 不器用で莫迦なんだよな。というか、後のことを、絶対何も考えていないんだろう。
「ばーか」
 口の中で小さく呟くと、俺は目を閉じた。
 触れた宮城の唇は、ヒンヤリと冷たく、甘い味がした。


 宮城の赤くなった顔を眺めながら、俺は息を吐いた。
 強引にキスしておきながら、こいつはさっきから俺の前でゆでダコのようになったまま、途方にくれているのだ。
「不意打ちすぎ」
「ご、ごめん」
「順番あるだろ」
「悪い」
 大きな体を小さくして、しょんぼりしている姿は、どこか微笑ましくもあった。
「まあ、いやじゃなかったから、いいけど」
「え?」
 驚いたように顔を上げた宮城の額を思い切り小突いた。
「いてーよ!」
「だから、順番」
「順番??」
 不服そうな顔のまま、宮城は声を上げた。
 俺の言ったことが気に入らなかったらしい。
「だったら、俺がお前に告白するじゃん。したら、どうするよ」
「気持ちは嬉しいけど、ごめんなさい。お友達でいましょう…と答える」
「順番守っても意味ないし! しかも棒読みだろ、それ」
 俺は大げさにため息をついて見せた。
 こいつ、本気で解っていないのだろうか。
「ばーか! ちゃんと順番通りの手順を踏まないヤツには、ほんとのことは教えてやらねーよ!」
「何だそれは! ほんとのことは、今とは違うのかよ」
「自分で考えろ」
「つめてーよ!」
 そうだ。俺は冷たいんだ。
 そんなの、お前だって、知ってるはずじゃないか。
「だって、仕方ないじゃん。志村はもてるからさ、俺のことなんて忘れちまって、すっげーかわいい女の子とくっついちゃってさ。俺なんか、最初に会ったときから、お前のことしか考えていないのに、あとから来たやつに、先を越されるかと思うと、やなんだよ。だったら、変なやつとか思われても、覚えててもらえばいいかなって考えたんだ」
「だからってなー。それでトラウマとかになったら、どう責任とるんだよ」
「う…」
 だから、真剣に悩むなってんだ。
「志村。俺のこと嫌いになった?」
「莫迦。俺がお前のこと、嫌いだったら、さっきキスしてきた時、ぶん殴ってただろ。その意味くらい、自分で考えろ」
「…ぶん殴ってこなかった」
「ああ」
 俺が相槌を打つと、ぱっと宮城の顔が輝いた。
「そっかー。うん、ありがとな」
 そう言って、いきなり抱きついてくる。
「やめろって! あちーだろ!」
 あわててやつを引き剥がそうとしたが、離れない。
「好きだよ、宮城。離れても、絶対忘れないから」
 照れもなく言える宮城は、えらいと思った。
 少しは見習ってみるか、と考えて、
「ああ、俺もだな」
 と言ってやったら、俺の背中に廻した手にさらに力がこもった。
 本当に暑苦しいやつだ。
 まあ、別にいいけどな。わかりやすくて。


 帰り道、俺たちは何も話さず、黙って歩いた。
 前を歩く宮城の白いシャツを、ただ眺めている。
 その向こうに見えるのは、青い空。
 うるさいくらいの蝉の声が、耳元に押し寄せてくるように感じられる。
「なあ、宮城」
その背中に、小さな声で呼びかける。
「また、来ような」
 果たされることがないかもしれない約束だとわかっていて、それでも言わずにはいられなかった。
「そうだな。で、今度はメロン味のカキ氷でも食うか」
 叶うはずのない願いかもしれないと知っていて、宮城も答える。
「いつか、叶うといいよな」
 俺は、宮城の言葉に、素直に頷いた。
 そして、また二人は黙り込む。
 言葉にしなくても、伝わる何かがそこにはあった。
 俺の思いと、こいつの思いと。
 確かに、重なったんだ。


 あれから、幾つかの夏が過ぎた。
 俺は大人になり、この鄙びた町で、平凡なサラリーマンをやっている。
 宮城は、一度もこの町へは帰ってこない。
 時々、思い出したように、ハガキやメールが届いたが、直接会うことはなかった。
 けれど。
 俺は、3日前来たばかりのハガキを思い出して笑った。
『8月にそっちへ行く。メロン味のカキ氷を食いに行こう!』
 相変わらずの汚い字で、日付と時間とその言葉が書いてあったのだ。
 あいつらしい。
 あの古ぼけた売店が潰れているとか、俺の都合が悪いとかは考えないのだろうか?
 それとも、俺が絶対約束を守ると信じているとか。
 …後者の確率が高い。
 あいつはそんなやつなんだ。
 遠慮がないし、手順ってものを考えない。
 けれど。
 たぶん。
 そんなやつだからこそ―好きなんだろう。
 待ち合わせ場所は、バス停。
 あの日と同じように、空は青く、気温は高く、うだるような夏日だ。
 やがて約束の時間になった。
「…志村?」
 記憶にある声よりも、少しだけ低い声が俺を呼ぶ。
 振り返ったそこに、懐かしい笑顔があることを、俺は疑わなかった。
 まず、何から言おう?
 俺は、どこまでも青い空を見上げ、大きく息を吸った。
 そして。
 夏の空の下、俺たちは、もう一度出会った。

Top | Novel
Copyright (c) 2009 Ayumi All rights reserved.
 

-Powered by HTML DWARF-